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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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観劇・読書メモ 17

平成26年2月1日~5月11日の実況です。項目ごとに、日付を遡る形で記載しています。
ひとつ前の 平成25年11月11日~平成26年1月31日 の実況はこちら。
ひとつ後の 平成26年5月12日~8月16日 の実況はこちら。


観 劇:

【観劇マナー】
上演中、
コンビニのビニール袋ノド飴の小袋のシャカシャカ音は、劇場じゅうに響きます。
ビニール袋は手元に置かず足元に。ノド飴は開演前に口に含む。これが大事なマナーです。

演劇の通ぶって上演中に変なタイミングで笑う困ったひと】
赤坂レッドシアターや下北沢のスズナリのような小劇場で、どてっとした黒い鞄をひざに置き、
小太りでハゲ頭の男を見たら要注意。一度、注意したのだけど、なかなか治らないようだ。みんなで注意してやりましょう。


260427 ミュージカル ラブ・ネバー・ダイ @ 日生劇場  音楽・脚本: Andrew Lloyd Webber  出演: 鹿賀丈史、平原綾香、笹本玲奈、田代万里生、香寿たつき、加藤清史郎、あべみずほ、辰巳智秋(ともあき)、ひのあらた
(大千穐楽。これまでの2度の観劇で観られなかった鹿賀さん、平原さん、香寿さんにも会えたので、主要キャストで観ることができなかったのは笹本さんとダブルキャストの彩吹真央さんだけ。さて、鹿賀丈史さんは本調子でなく音程が乱れるが、台詞がダンディでカッコいい。平原さんはみごとに歌い切ったが、台詞と歌が断絶しているのが惜しい。改めて濱田めぐみさんのすごさを実感。笹本さんのメグのラストシーンが、妖しい夢を泳ぐような みごとな役づくり。カテコで舞台挨拶あり、詳しくはブログ本篇で。)

260426 東京二期会オペラ劇場 Madama Butterfly (蝶々夫人) @ 東京文化会館大ホール  指揮: Daniele Rustioni 演出: 栗山昌良(まさよし)、出演: 腰越満美(こしごえ・まみ)、永井和子、福島明也(あきや)、水船(みずふね)桂太郎、牧川修一、峰 茂樹
(2月5日に栗山民也さん演出版を観て、今年2度目の蝶々夫人。オーソドックスな大道具に加え、風景美を大屏風であらわすことで華麗な舞台に。永井和子さんのスズキがみごと。水船さんのピンカートンは弱弱しい下っ端軍人の感じで共感できず。峰さんのボンゾ、迫力あり。民也演出ではケートが金髪でなく黒髪で違和感があったが、こちらは金髪。)

260419 バレエ Faster/Carmina Burana @ 新国立劇場 オペラパレス  藝術監督・振付: David Bintley 指揮: Paul Murphy 出演: 小野絢子(あやこ)、福岡雄大(ゆうだい)、米沢 唯(ゆい)、湯川麻美子、Tyrone Singleton
(ついにバレエにも開眼した。からだの線と動きの美しさに目覚めてしまった。「ファスター」 はスポーツに題材をとったさわやかな作品。「カルミナ・ブラーナ」 のストーリーは理解できなかったが、1コマ1コマを切り取れば現代美術作品である。新国立劇場バレエ団、新国立劇場合唱団、東京フィルハーモニー交響楽団による。)

260417 フランス演劇クレアシオン フライト No. 2037 (Vol 2037) @ シアターX(カイ)  作: Jean-Paul Alegre 翻訳・演出: 岡田正子、出演: 鷲巣照織、佐川大輔、中原くれあ、鈴木一成
(初日公演で、作家と翻訳者の舞台挨拶あり。ワークショップ終了時の発表会みたいな役者もちらほらいたが、佐川大輔さんの機長、中原くれあさんの報道記者役がバッチリ締めてくれた。いわゆる 「オチ」 のないこの作品は、2幕ものの第1幕だろ! と突っ込みたくもなるが、考えてみるとそもそも 「現実」 にはキレイなオチのない出来事が たんとある。芝居を観すぎると、オチがあるのが当然と思ってしまうが、別の角度からコツンとやられた感じ。1時間20分ものに21人が出演するこの台本は、役が沢山必要な企画には重宝するかも。)

260413 マニラ瑞穂記 @ 新国立劇場 小劇場  作: 秋元松代、演出: 栗山民也、出演: 千葉哲也、山西 惇、稲川実代子、古河耕史、高島レイ、前田一世、藤井咲有里(さゆり)、木原梨里子(りりこ)、斉藤まりえ、仙崎貴子、日沼さくら
(領事館の一室で進行する闖入者たちのストーリーを、四方から見る舞台。幸いに最前列。芝居脳が活性化されたのか、セリフがずいずいと脳に分け入ってくる。千葉哲也さんのパワー。山西 惇さんが期待どおり、いい味。稲川実代子さんの沈黙の老女。その3人以外は皆、演劇研修所の第1~5期生。飴ガサガサ男を注意したらひねくれ者で 「隣の人は文句を言わなかった」 と刃向かって来たので、押し返す。)

260412 金閣寺 @ 赤坂ACTシアター  原作: 三島由紀夫、翻案: Serge Lamothe 演出: 宮本亜門、出演: 柳楽優弥(やぎら・ゆうや)、水橋研二、水田航生(みずた・こうき)、市川由衣、高橋長英、磯部 勉、山川冬樹、花王おさむ、大西多摩恵、岡田あがさ、天正 彩
(奥行のある舞台空間で、アンサンブルの6名が家具類を次々に動かして回廊や障壁を作り出す。山川冬樹さんが夢幻の鳳凰を演じる。象徴性ゆたかな演出を最前列から楽しむ。Serge Lamothe さんは、中谷美紀さん主演の 「猟銃」 も翻案したひとだ。)

260402 ミュージカル ラブ・ネバー・ダイ @ 日生劇場  音楽・脚本: Andrew Lloyd Webber  出演: 市村正親、濱田めぐみ、笹本玲奈、田代万里生、鳳 蘭、松井月杜(つきと)、あべみずほ、辰巳智秋(ともあき)、ひのあらた
(笹本玲奈さんの Meg Giry は 「水着の美女」 がいちだんと cheerful だし、グスタフを誘拐したラストシーンは鬼気迫るすごみがあった。市村正親さんが、高音にもパワーで向かって歌い上げた。田代万里生さんの第2幕冒頭 「なぜ僕を愛する?」 から 「負ければ地獄」 に至る歌、凝縮した思いが詰まっている。ラウルは、万里生さんだね。濱田めぐみさん、今宵も鳴り止まぬ拍手。カテコで市村ファントムが田代ラウルにガンつけして、ウケていた。)

260322 ミュージカル ラブ・ネバー・ダイ @ 日生劇場  音楽・脚本: Andrew Lloyd Webber  出演: 市村正親、濱田めぐみ、笹本玲奈、鳳 蘭、加藤清史郎、橘慶太
(笹本玲奈さんの Meg Giry が、変化に富んで快活で、とても楽しい存在。濱田めぐみさんのソロがみごと。きょうは鹿賀丈史さん主演の回だったのだが、体調不良で市村さんに交代。ファントム役と鳳蘭さんの Madame Giry 役の歌は高音を歌いきるのに少し苦労していた。)

260316 新国立劇場ドラマスタジオ第7期生修了公演 9階の42号室 @ 新国立劇場 小劇場  作: 飯沢匡(ただす)、演出: 栗山民也、出演: 岩澤侑生子(いわさわ・ゆきこ)、押田栞(おしだ・しおり)、デシルバ安奈、山下佳緒利、野坂 弘(ひろむ)
(期待を大きく上回る出来。戯曲そのものが女性陣が光る作りなので、男性陣は本領発揮できなかったかも。山下佳緒利さんの老けた掃除婦役は、ちょっと疲れたところまで自然で、かと思うと劇中劇で妖艶女も演じてしまう。役者直行は、まず彼女かな。デシルバ安奈さんは第2場の劇画作家の付き人では津軽弁、第4場ではヘンなフランス人のマダム・マルシャンをコミカルに演じた。押田栞さん演じる劇画作家も遊び心たっぷりの押しの強さ。岩澤侑生子さんは端正さが持ち味のようす。すこしアバズレて見せてくれるとおもしろい。今後が楽しみな皆さんです。)

260311 9days Queen 九日間の女王 @ 赤坂 ACT シアター 脚本: 青木 豪、演出: 白井 晃、音楽: 三宅 純、歌唱: 青葉市子、出演: 堀北真希、上川隆也、田畑智子、ソンハこと成河、姜暢雄
(シェイクスピア劇の向うを張る、1553年 英国の歴史劇。これを日本オリジナルで作ったのはみごとだが、過去に観たシェイクスピア劇の名公演の数々と比べてしまうので、第2幕前半くらいまでは見劣りがした。しかし第2幕後半はシェイクスピアやバーナード・ショーに劣らぬ出来で、セリフ劇を超えた感動が襲ってきた。堀北真希さんは、第1幕でやや弱弱しく不安を感じさせた (あぁ、やはり集客キャスティングだな…と)。しかし、第2幕は凛とした強さと百合の花のような気品が香り立ち、ジェイン役を堀北真希さんが演じたことの必然に納得した。田畑智子さんのメアリーが、また別格の美しさ。上川隆也さんが狂言回し。第2幕最後で大道具を一気に外して全空間を広く使うが、それ以前の戦闘シーンなどでもこの流儀でもっと広い空間を演出できなかったものか。)

260309 アマ・チュンワ ―チベット、私の故郷― @ アフリカン料理レストラン 「カラバッシュ」 (浜松町)  企画: MAKI, 構成・演出: 露川 冴(さえ)、出演: 野口有紀、MAKI
(クンサン・ハモ著 『小さい母さんと呼ばれて』 を1時間10分の出し物に仕立てた。チベットの現代史と現状を概観する、ほぼ、ひとり芝居。野口有紀さんが、はつらつとして美しかった。MAKI さんは勤務先の同僚の奥さま。)

260306 Theatre Moments Vol. 21 終わりよければすべてよし ~ハッピーエンドの見つけ方~ @ せんがわ劇場 構成・演出: 佐川大輔、出演: 中原くれあ、豊田可奈子、長濱 優、松浪淳平
(シェイクスピア原作の戯曲を、ビニール袋とゴム紐を小道具にしてモーメンツ風に劇化したわけですが、う~ん、今回は不発だな。モーメンツ流はやはり、小道具と身体表現で幻想・非現実をぴょ~んっと跳び越えるところにあるわけで、今回の沙翁作品はあまりに写実の代物すぎた。終演後、仙川駅前の飲み屋で 「パニック」 海外公演に向けた打合せ。)

260301 アルトナの幽閉者 @ 新国立劇場 小劇場 作: Jean-Paul Sartre 演出: 上村聡史(さとし)、出演: 岡本健一、辻 萬長、美波、吉本菜穂子、横田栄司、美術: 池田ともゆき
(岡本健一さんの演じるフランツの狂気が、しゅわしゅわと新酒のように撥ねていた。久しぶりにセリフの積み重ねの醍醐味を味わった。辻萬長さんが重厚でありながら滑らかに滑るがごとく。)

260222 もっと泣いてよフラッパー @ シアターコクーン 作・演出: 串田和美、出演: 松たか子、大東駿介、松尾スズキ、秋山菜津子、片岡亀蔵、石丸幹二、りょう、鈴木蘭々
(初演は昭和52年、もとアングラ音楽劇のヴァージョン・アップ。全体を貫くストーリーが、あって、ないような。刹那的に、目の前の場面のドタバタを見てろってコメディー。松たか子さんはボケ役登場に始まり、ダンサーとしても舞台をしっかり率いていた。この劇世界は、寺山修司さんにつながってるんだろうなぁ。)

260205 Giacomo Puccini: Madama Butterfly @ 新国立劇場オペラパレス 指揮: Keri-Lynn Wilson 演出: 栗山民也 出演: Alexia Voulgaridou, Mikhail Agafonov, 甲斐栄次郎、大林智子、内山信吾
(「蝶々夫人」 を観るのは初めて。2列目右端近くの良い席で、自ら命を絶つ蝶々さんを正面から見る席だった。
海外公演での時代考証の失敗をとりあげた記事を何度か読んだことがある作品だが、栗山民也さん演出だから大丈夫だろうと思っていたら、第2幕第2部でピンカートンが畳の部屋に土足で上がるのは余りの違和感。第1幕でもゴローが草履のまま畳に駆け上がるシーンあり。
また、第2幕第2部に登場する米人妻ケートを黒髪の日本人が演じていたのにも違和感。この違和感は、蝶々さんをギリシア人の歌手が演じていることから来る。少なくとも、米人妻は蝶々さんよりも白人 「らしい」 姿で出てきてほしい。金髪のウィグを利用すればよかった。)



イベント:

260405 マンスリープロジェクト4月 ワークショップ リーディングをやってみる? @ 新国立劇場 地下2階 Dリハーサル室 講師: 宮田慶子 
(1時10分~6時10分、40名あまりが参加した。宮田先生のレクチャーのあと、秋元松代の一幕もの 「ことづけ」 の台詞部分を3度にわたって通した。参加者が希望する役のところを交代で読んだ。それなりにまとまった分量を読めて、満足感あり。作品に沿って宮田先生のコメントをうかがうことで、戯曲を読み込むということがどういうことか、理解が深まった。「句読点に忠実に読むと、作者の意図したリズムが見えてくる ⇒ 句読点のないところで切ってはいけない」 「いい作家の戯曲ほど、句読点を大切にしながら書かれている」。それにしても 「ことづけ」 はすごい作品だ。題名の意味が分かったとき、しびれるような感覚が駆け抜けた。)

260326 「ワンピース倶楽部」 3月交流勉強会 @ 青山スパイラル9階 アンクルハット 講師: 須知吾朗、藤田貴也 
(須知さんのアートへのひたむきな思いが伝わった。拝聴しながら考えるに、細密写実絵画が写真を超えられるのは、脳の認識のゆらぎを再現できるのが写真ではなく絵画だから、ではないかと。この日は疲れていて、Q&A で質問できぬうちに、会はあっさり終わってしまった。)

260315 京劇 「覇王別姫」 と梅蘭芳について @ 東京藝術劇場5階 シンフォニースペース 講師: 加藤 徹 
(項羽の悲歌を京劇の唄として歌うところまでやってしまう、楽しい講義でした。)

260305 六本木アートカレッジ・セミナー AIT Link Labo 2014: 世界のアートを動かす Top 25 @ アカデミーヒルズ 講師: ロジャー・マクドナルド、小澤慶介 
(てっきり25名のアーティストと作品の紹介かと思っていたらそうではなく、キュレーターや美術館館長などアート空間を企画する人々にスポットライトを当ててくれた。世の中、すごい人たちがいっぱいいるのだと、ため息です。)

260301 マンスリープロジェクト3月 トークセッション 「Try・Angle ―三人の演出家の視点―」 をふりかえって @ 新国立劇場 小劇場 司会: 宮田慶子、鼎談: 小川絵梨子、森新太郎、上村聡史(さとし) 
(30代のバリバリの演出家の3人。それぞれに持ってるものが深いし、エネルギーにあふれてるね。)

260225 第55回 「丸の内市民環境フォーラム」 @ MC ビル 3階 講演者: 竹村真一 
(「触れる地球」儀を企画した先生。ぼくと同い年で、喋るのが上手。大衆ウケに知恵が回るひとなんだな。触れる地球儀は、分かりやすいプレゼンができる反面、ものごとを誇大に見せる危険性もある。竹村氏が反原発を公言し、代替エネとして何と 「風力発電」 を挙げたので、Q&Aの時間に 「先生、申し訳ないですけど、電力のこと、もっと勉強してください! 非常にミスリーディングです」 と申し上げておいた。)

260202 笹本玲奈 15th Anniversary Show "Magnifique" @ 天王洲 銀河劇場 演出: 菅野こうめい、音楽監督: 啼鵬、ゲスト: 山崎育三郎 
(笹本さんの声に一段とハリがあった。娼婦ルーシーの 「あんな人が」 @ ジキル&ハイド を歌ってくれた。封印していた "If I Were a Bell" @ ガイズ&ドールズ も開放。「ランベス・ウォーク」 @ ミー&マイガール が来年の予告篇だといいな。トークでは、「玲奈とか玲奈ちゃんって呼ばれたいのに、みんな自分のことを玲奈さんとか笹本さんとか呼ぶのがイヤ。そういう立場なのかもしれないけど」 と、まぁこれは贅沢な悩みだな。じつは強烈なプライドをもってる完璧主義者だからね。いつか、エリザベート役もやってほしいけど、「私だけに」 の最後の高音は、ほんとに難しいね。)

260201 笹本玲奈 15th Anniversary Show "Magnifique" @ 天王洲 銀河劇場 演出: 菅野こうめい、音楽監督: 啼鵬、ゲスト: 岡 幸二郎 
(笹本さんの 「私だけに」 @ エリザベート。鳥のような自由を渇望するエリザベートに笹本さんが自分を重ねて歌っていた。岡幸二郎さんって、笹本玲奈さんの楽屋での保護者的存在なんだって。10年前、エポニーヌの初日の初日、一小節だけ歌詞がとんで、袖にはけてから抱きついて号泣した相手は岡さんだったって。岡さんの 「時がきた」 @ジキル&ハイド を聴いて、退職の挨拶でこれを歌ったらカッコいいなと思った。)


観 映:

260506 Frozen (アナと雪の女王) @ TOHO シネマズ西新井  監督: Chris Buck/Jennifer Lee 声: Idina Menzel (Elsa), Kristen Bell (Anna), Jonathan Groff (Kristoff), Josh Gad (Olaf)
(「アナ」 でなく 「アンナ」、「エルサ」 でなく 「エルザ」 にしてほしかったが、このアンナとエルザの表情と身振りがこれまでのアニメを超えて気合いが入っていて、王女アンナに恋をしてしまった。エルザの歌う主題歌 Let It Go の各国語版を帰宅後に YouTube で聴いて感動を新たにした。)

260503 テルマエ・ロマエII @ TOHO シネマズ日本橋  阿部 寛、上戸 彩、市村正親、北村一輝、宍戸 開、笹野高史、松島トモ子、白木みのる、曙
(真実(まみ)ちゃんとルシウスのラテン語会話のシーンを見て、もいちどラテン語やらなきゃ! と思ったね。さすがに前作ほどの目が点になる新鮮感は無かったな。彩ちゃんヌードは肩とお背中でした。うちの彼女と観ました。)

260502 Pandora's Promise (パンドラの約束) @ 渋谷 シネマライズ  監督・脚本: Robert Stone 出演: Stewart Brand, Mark Lynas, Michael Shellenberger, Gwyneth Cravens, Richard Rhodes
(観てもらいたくなる映画。原発を日常の友として付き合うことのできる日が早く来ますように。たまたま ぼくは知っていることがほとんどだったけれど、反原発運動家のいい加減さを物語る資料映像がスパイシーだ。東京上映最後の回だった。改めて多くの館で封切られればいいのだが。)

260425 シネマ歌舞伎 身替座禅(みがわりざぜん) @ 東劇  中村勘三郎、坂東三津五郎、市川染五郎、坂東新悟、坂東巳之助
(平成21年12月歌舞伎座公演。厚化粧でもまぎれもなく勘三郎さんだ。ぐふふふの笑いぶりも堂に入る。三津五郎さんの山の神も、恐いが愛嬌があってよろしい。上質のコメディー。)

260425 シネマ歌舞伎 蜘蛛の拍子舞(ひょうしまい) @ 東劇  坂東玉三郎、坂東三津五郎、尾上松緑、尾上菊之助
(平成21年10月歌舞伎座公演。玉三郎さん演じる女郎蜘蛛の化身の姫があでやかにして無機質で不気味。次々と蜘蛛の糸を散らす技が冴える。)

260418 MET Live Viewing 2013-14 Massenet: Werther @ 東劇  指揮: Alain Altinoglu  演出: Richard Eyre  出演: Jonas Kaufmann, Sophie Koch, Lisette Oropesa, David Bizic
(平成26年3月15日の収録。フランス語公演。ヴェルテル役のカウフマンさんとシャルロット役のコッシュさんが歌い手としてのみならず舞台俳優としてみごとな仕上がり。第4幕、シャルロットにかき抱かれる血染めのヴェルテルの姿に、ふと 「ジキル&ハイド」 のルーシーの最後を思い出す。)

260409 MET Live Viewing 2013-14 Borodin: Prince Igor (Knjaz' Igor') @ 東劇  指揮: Gianandrea Noseda  演出: Dmitri Tcherniakov  出演: Ildar Abdrazakov, Oksana Dyka, Sergey Semishkur, Mikhail Petrenko, Anita Rachvelishvili, Stefan Kocan
(平成26年3月1日の収録。ロシア語公演。第1幕後半の 「ポロヴェツ人の踊り」 は、1万2,500本の赤い芥子の造花で埋め尽くされたステージで躍動のダンス。故郷への憧憬を歌うメロディーに酔いしれた。第3幕は、滅びと再生をユーモラスに。)

260327 Jeune et Jolie (17歳) @ 銀座シネスイッチ2  Marine Vacth, Geraldine Pailhas, Charlotte Rampling, Frederic Pierrot
(ほんとは悪い娘じゃないんだけど、突っ張って無口で、自分の見栄えにこだわる、ふつうにきれいな子。うちの下の御嬢みたいだね。心理描写が抑制されていて、納得感がある。R-18 指定ですが、ぜんぜんエロではないです。)

260307 MET Live Viewing 2013-14 Dvorak: Rusalka @ 東劇  指揮: Yannick Nezet-Seguin  演出: Otto Schenk  出演: Renee Fleming, Piotr Beczala, Dolora Zajick, John Relyea, Emily Magee
(平成26年2月8日の収録。チェコ語公演。流麗なメロディー。登場キャラが個性的でわかりやすい。アンデルセンの人魚姫同様、王子に恋した水の妖精が自分の声を魔女に売り渡して人間の姿にしてもらうが愛は成就せず。人魚姫ストーリーの源流を遡って探求したくなる。)

260213 La migliore offerta (鑑定士と顔のない依頼人) @ TOHO シネマズ シャンテ  Geoffrey Rush, Sylvia Hoeks, Jim Sturgess, Donald Sutherland
(Sylvia Hoeks さんが、じつに絵になる女優で、胸が苦しくなるほど。Geoffrey Rush さん演じる Virgil のアートコレクションの部屋には息をのんだ。全ての絵が女性の肖像画で、ひとごとと思えなかった。そして、そのアートコレクションの運命に息をのむことになる。どんでん返しに、してやられた。)


読 書:

<図書館から借りて読了>

260511 性愛空間の文化史 「連れ込み宿」 から 「ラブホ」 まで  (ミネルヴァ書房、平成24年刊)  金益見(きん・えきけん)
(昭和一桁時代から平成10年代までの業態変遷。昭和54年生まれの在日コリアン3世の女性の博士論文「消費される女性・消費する女性に関する風俗史的研究」中、貸間産業に関する部分に加筆したもの。昭和48年出現の 「目黒エンペラー」 が劃期的だったというあたり、なるほど。)

260511 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン  (扶桑社、平成17年刊)  リリー・フランキー 著
(話題の小説だったな。リリー・フランキーさんを今のぼくは俳優として尊敬している。≪東京の街は原色が溢れていると言われるが、本当は、すべての色が濁っている。…色彩を求めて、無限の色を追いかけて、そのすべてのものをパレットで混ぜ合った人は、いつか筆洗器の中の水に沈む。≫(273頁)。癌になったら、手術はしても抗癌治療はするまいと思った。)

260511 文学入門  (岩波新書、昭和25年刊、昭和38年改版)  桑原武夫 著
(いま読むと、所詮はフランス語の訳読屋さんの言だな。俳句を「片ことの文学」と称した小川太朗なる仁を是とし ≪片ことが世界の人々を動かしえないのは当然であろう≫ と言ってのける桑原だ。セザンヌやピカソへの評が噴飯もので ≪われわれが、自分にはまだ十分わからなくても、彼らを尊敬し、彼らを理解しようと努力するのは、決して権威追従ではない。世界的公認という客観的事実の前に謙虚になり、人類の選手として文化の尖端に立つ人々に敬意を払うのである。≫ (46頁) と権威追従丸出し。巻末、世界近代小説50選のなかにショーロホフの『静かなドン』が入っているのがご愛嬌。)

260508 実践 アジアのインフラ・ビジネス 最前線の現場から見た制度・市場・企業とファイナンス  (日本評論社、平成25年刊)  加賀隆一 著
(業界の概要や、リスクと対応策、そして主要なプレイヤーを手際よく紹介し、この道 20年のぼくが次の世代に伝えたい常識をまとめた良書。著者の加賀さんは国際協力銀行におられて、タイの火力発電所案件でお世話になったことがある。いまはアジア開銀で上級顧問の由。うらやましい経歴だ。)

260428 生命のサンドウィッチ理論  (講談社、平成24年刊)  池上高志(いけがみ・たかし)著、植田工 (たくみ)
(≪100万回やったら1回だけうまくいくためのデザイン。その一回性の閉じ込めがアートだ。≫ は名言だが、文展開が生煮え。画集としても楽しめるが、そうすると文字が邪魔だし。)

260425 朗読ダイエット 脳が活性化し、リバウンドなし!  (左右社、平成25年刊)  ドリアン助川 著
(腹式呼吸と発声法をきちんと修得したい。朗読も、「朗読道」 だね。関連サイト: YouTube 朗読ダイエットブレスヴォイストレーニング研究所

260424 そして日本経済が世界の希望になる  (PHP新書、平成25年刊) Paul Krugman 著、山形浩生 解説、大野和基(かずもと)
(≪少子高齢化が進む経済においては、企業が資本を過度に蓄積しないよう、実質金利を低く抑えなければならない。そのためにはむしろマイルドなインフレが必要とされる。≫≪私はいま、日本のインフレ率は4%がベストだと考えている。≫ 中央銀行の独立性が自己目的化していることへの批判も的を射る。しかし解説が目障り。消費税引上げへの舌足らずの反対論をこんなところに書くなよ、山形さん。)

260420 ゾンビ経済学 死に損ないの5つの経済思想  (筑摩書房、平成24年刊) John Quiggin(クイギン)著、山形浩生 訳
(第1章の 「大中庸時代」 批判を序の口とし、後ろ2つの 「トリクルダウン経済学」 と 「民営化」 への批判は分かりやすく、学ぶところ多し。つまるところ、公共部門と民間部門の適切配分 = 混合経済 = を著者は支持する。第2章・第3章の 「効率的市場仮説」・「動学的確率的一般均衡」 批判は、経済学界の内輪の話が多く、読み手のわたしにはチンプンカンプンだった。)

260420 熊の敷石 (講談社、平成13年刊) 堀江敏幸 著
(芥川賞受賞作の「熊の敷石」と、それ以前の短篇 「砂売りが通る」 「城址にて」。フランス滞在の日本人の視点で、なかば随筆風に。
≪私は他人と交わるとき、その人物と「なんとなく」という感覚に基づく相互の理解が得られるか否かを判断し、呼吸があわなかった場合には、おそらくは自分にとって本当に必要な人間ではないとして、徐々に遠ざけてしまうのがつねだった。≫ ≪公の悲しみなんてありうるのだろうか。悲しみなんて、ひとりひとりが耐えるほかないものではないのか。本当の意味で公の怒りがないのとおなじで、怒りや悲しみを不特定多数の同胞と分かり合うなんてある意味で美しい幻想にすぎない。≫ 作品後半の、ノルマンディー上陸50周年記念演劇祭のくだりが、演劇ファンとしてはとりわけ印象にのこった。)


260410 愛の領分  (文藝春秋、平成13年刊) 藤田宜永(よしなが)
(こういう恋愛小説が読みたかった。ストライクゾーンど真ん中に来る。50代前半の仕立屋の淳蔵と30代後半のアーティストの佳世、そして昌平と美保子。)

260403 ハリウッド女優になった OL 奮闘記  (ネスコ/文藝春秋、平成10年刊) 中村佐恵美 著
(昭和40年生まれで、平成2年に単身渡米、ロサンゼルス在住の著者。同時代感いっぱいで読んだ。奮闘のなかで育まれたプロ意識がすがすがしい。)

260316 ナイン・ストーリーズ  (ヴィレッジブックス、平成21年刊) J.D. Salinger 著、柴田元幸 訳
(不条理演劇を彷彿とさせる不条理短篇。英語で読んでいたら、からきし脈絡が分からないので自分の語学力を責めていたことだろう。比較的おもしろかったのが 「エズメに ― 愛と悲惨をこめて」 と 「ド・ドーミエ=スミスの青の時代」 かな。)

260316 驚きの英国史  (NHK出版新書、平成24年刊) Colin Joyce 著、森田浩之 訳
(Norman Conquest が半ば偶然のいたずらによる災禍だったことを知る。W・S・ギルバートとアーサー・サリバンのヒット作 「ミカド」 という “サボイ・オペラ” が相当はちゃめちゃなので、調べてみたい。「ジョー・ブログズ」という 「フツウの英国人」 を象徴するキャラについても。)

260315 文明 ― 西洋が覇権をとれた6つの真因  (勁草書房、平成24年刊) Niall Ferguson 著、仙名 紀(おさむ)
(原著は平成23年刊の Civilization: The West and the Rest. 西洋中心の視点ではあるが、その西洋をも突き放した目で見ていて、さほど抵抗なく読める。西洋は地理が複雑で小国が乱立し、その小国間の勢力争いから戦争が絶えず科学技術の発達につながり、戦費調達のために産業振興が必要だった。陸路では長らくアラブやモンゴル、オスマントルコなどに押されてきたヨーロッパが、海路で異文明に遭遇するや先制攻撃で圧倒する手法が奏功した。本書の6つのキーワードは、競争、科学、所有権、医学、消費、労働。)

260302 ライト、ついてますか 問題発見の人間学  (共立出版、昭和62年刊) Donald C. Gause/Gerald M. Weinberg 著、木村 泉 訳
(原著 Are Your Lights On?: How to figure out what the problem really is. メッセージが 「おちょくり」 に満ちているから、とらえどころがない。でも、気になる。時をおいて再読すれば謎がとけるかもしれない。)

260302 わたしの名は紅(あか)  (藤原書店、平成16年刊) Orhan Pamuk 著、和久井路子 訳
(ぼくの 「トルコ ブーム」 の流れで読んだ現代トルコ文学の第一人者の長篇小説。1591年冬のオスマントルコ帝国。その首都イスタンブルのひだの奥で、ふたりの細密画師が惨殺される。その犯人捜しに美女争奪がからむ。)


<積ん読(つんどく)本、ようやく読了>



<平成251111 以降に購入・受領/読了>

260504 Catalogue: Opening Exhibition of Bridgestone Gallery, 1952 
(ブリヂストン美術館の開館記念展の図録。カラー図版22枚を含む。全文英語で、和文の別冊目録がつく。石橋正二郎氏の開館の辞も英文で収めてある。東京都現代美術館で1,500円で購入したお寶。)

260501 世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法  (中経出版/Kadokawa、平成26年刊)  斉藤淳(じゅん)
(「語学のコツ」 本の決定版。これをぼくもひとに伝えたかった、と思うことがあちこちに書いてある。ことばの修得を深めるための教材紹介も充実した、良心的な本。著者が開設した 「J Prep 斉藤塾」 も志が高く、感服しました。)

260501 mini版 チャートでカンタンに覚えられる ネイティブがよく使う動詞  (アスコム、平成26年刊)  David A. Thayne 著
(言葉のつながり(= コロケーション)をマトリックス式に増殖させていく、言語生成プロセスを文庫版に展開した名著。)

260501 三島由紀夫短篇全集  (新潮社、昭和39年刊)  三島由紀夫 著
(天金の書をヴァニラ画廊で4千円で買ったが、あとで調べたら昭和62年になって2巻本が出ていて同じ4千円で買える。ちょっと早まったな。)

260426 北京いかがですか?  (集英社、平成20年刊)  小田 空 著
(前作の 『中国、なんですかそれは?』 (平17) や 『中国の骨は1本すくない』 (平18) が強烈だったので、出版界から干されたかと心配していた。平成20年刊の本書が、著者の最新刊。遅ればせながら購入。)

260425 ド・ローラ節子が語る バルテュス 猫とアトリエ  (NHK出版、平成26年刊)  夏目典子・NHK出版 編
(節子夫人のインタビューと、写真・図像。節子夫人のサイン入り。)

260425 「バルテュス展」 図録  (NHK・NHKプロモーション・朝日新聞社、平成26年刊) 
(東京都美術館でいっしょに、砂糖焼菓子の Meringue Suisse 詰合せと、11歳のバルテュスの40連作 Mitsou に引っかけたクローバー蜂蜜も購入した。)

260423 トルコで私も考えた トルコ入門篇/トルコ嫁入り篇/トルコ日常篇/トルコもっと日常篇/トルコ21世紀篇  (集英社文庫、平成24~25年刊) 高橋由佳利 著
(全5冊揃い。YOUNG YOU 誌に平成4年から平成20年まで掲載された作品。文庫化なので字がいまどきの辞書より小さいのが難。読了後、三菱重工の皆さんに譲ろう。)

260415 銅版画 江戸川乱歩の世界  (春陽堂、昭和63年刊) 多賀 新(しん)版画、志村有弘(しむら・くにひろ)
(濃密な多賀さんの銅版画に、志村さんの乱歩作品解説。ヴァニラ画廊で購入。)

260415 さおり&トニーの冒険紀行 タイで大の字  (ヴィレッジブックス、平成26年刊) 小栗左多里・Tony Laszlo 著
(あのふたりがどんな発見の旅をしたのか? 楽しみです。)

260415 さおり&トニーの冒険紀行 フランスで大の字  (ヴィレッジブックス、平成23年刊) 小栗左多里・Tony Laszlo 著
(あのふたりがどんな深掘りをしたのか? 楽しみです。)

260410 世界史における日本  (岩波新書、昭和26年刊) G.B. Sansom 著、大窪愿二(げんじ)
(著者は1883年生まれで、1906年から30年にわたり駐日英国大使館に勤務という。おそらく終戦後の日本人を癒したであろう講演の記録。配信コラムの読者メールにこの本から引用があったので、購入。)

260403 パッと使えるタイ語の日常単語帳4500  (Kadokawa  平成26年刊) Sunisa Wittayapanyanon 著
(字が見やすいし、構成も新鮮。ビビッときた単語集。)

260403 NHKラジオテキスト カルチャーラジオ 漢字と日本語の文化史  (NHK 出版、平成25年刊) 笹原宏之 著

260403 NHKラジオテキスト カルチャーラジオ 漢詩をよむ 中国のこころのうた (上) 時代・人物篇  (NHK 出版、平成26年刊) 佐藤 保 著

260403/0403 本橋成一写真集 【サーカスの時間】  (河出書房新社、平成25年増補刊、原著は昭和55年刊)
(Love Never Dies のコニーアイランドのサーカス風景とビビッとつながった。長女にもウケると思ったし。キャノンギャラリーS で購入。)

260331 「生誕120年 武井武雄の世界展 ~こどもの国の魔法使い~」 図録  (NHK サービスセンター、平成26年刊)
(日本橋高島屋8階での大回顧展の図録。)

260331 別冊太陽 日本のこころ ― 216 武井武雄の本 童画とグラフィックの王様  (平凡社、平成26年刊)  監修: イルフ童画館
(別冊太陽を買うのは久しぶり。最近は美術館の企画展と連動した特集が多いようだ。)

260331/270922 木にとまりたかった木のはなし  (河出書房新社、平成26年刊。原著は 昭和60年、岩崎書店 刊)  黒柳徹子 作、武井武雄 絵
(黒柳さんオリジナルのストーリーに合わせて、武井武雄さんの没後に娘の武井三春さんが膨大な武雄作品から絵を選び、すてきなアートブックができあがった。)

260317 裸の女房 60年代を疾風のごとく駆け抜けた前衛舞踊家・伊藤ミカ  (彩流社、平成21年刊)  伊藤文学 著
(ヴァニラ画廊で購入。)

260317 温泉主義  (新潮社、平成20年刊)  横尾忠則 著
(エッセー集。道後温泉の章もある。章ごとに横尾さんの油画新作があって、ちょっと贅沢な画文集。)

260315 野口哲哉ノ作品集 侍達ノ居ル処。  (青幻舎、平成26年刊)  野口哲哉 著
(練馬区立美術館の個展で購入。)

260309 小さい母さん(アマ・チュンワ)と呼ばれて チベット、私の故郷  (集英社、平成18年刊) クンサン・ハモ 著
(本書を原作とする舞台公演イベントの会場で購入。著者は昭和34年生まれのチベット人。)

260309 バター茶をどうぞ 【蓮華の国のチベットから】  (文英堂、平成13年刊) 渡辺一枝/クンサン・ハモ 著
(写真豊富で、チベットの世界を少しだけでも実感できる。)

260306/0320 古代日本「謎」の時代を解き明かす 神武天皇即位は紀元前70年だった!  (展転社、平成24年刊) 長浜浩明 著
(古代の正史に現代人の視点をもちつつ誠実に向き合う姿勢が好ましい。)

260306/0312 韓国人は何処から来たか  (展転社、平成26年刊) 長浜浩明 著
(説得力のある本。今でいう韓国の南半分が長らく倭人の居住領域だったことや、朝鮮語が歴史の浅い混成語であることなど。)

260226 ココでないドコか Forget me not ミヤマケイ作品集 Vol. 2kia  (藝術新聞社、平成20年刊) 三山桂依 著、Prabda Yoon 著・戸根由紀恵 訳
(壺中居のミヤマケイ展で作家署名もいただいて購入。じつはミヤマケイさんの絵はさほど好みでなかったのだが、作品集を眺めているうちに、だんだんハマッて、よくなってきた。定価 8,888円はきゃい~んと高かったけど、その価値はあったのね。)

260226 色 Colors  (藝術新聞社、平成25年刊) 三山桂依 著、Prabda Yoon 著・戸根由紀恵 訳
(ミヤマケイこと三山桂依さんが5篇、タイのアーティストのプラープダー・ユンさんが5篇、それぞれ5つの色をキーワードに言葉を紡いだ。)

260219 文明開化の錦絵新聞 ― 東京日々新聞・郵便報知新聞全作品  (国書刊行会、平成20年刊) 千葉市美術館 編、富澤達三 解説
(「全作品」 といっても、残存確認できるものを網羅したということですが。記事内容を現代の文字づかいで掲載してくれているのが気に入った。)

260219 「浮世絵師 溪斎英泉」 展 図録  (千葉市美術館・美術館連絡協議会、平成24年刊)
(英泉さんの美人は鼻筋がすっきり通ったモダンぶりで、歌麿より好みだ。「江戸の面影」 展を見ていて、つくづくぼくは英泉ファンだと自覚した。)

260219 「江戸の面影」 展 図録  (千葉市美術館、平成26年刊)
(小ぶりだが、江戸文化の叙述が充実。作品と解説が同ページにあるのも見やすい。)

260210/0331 二百十日・野分  (新潮文庫、平成16年改版)  夏目漱石 著
(会話文が多いので、朗読劇台本に部分的に流用できるかな。)

260210/0325 文鳥・夢十夜  (新潮文庫、平成14年改版)  夏目漱石 著
(高校生の頃から必読と思っていながら、今まで読まずにいた夢十夜。第一夜を読むや、朗読劇に使おうと思った。)

260207 「クリーブランド美術館展」 図録  (NHK・NHKプロモーション・朝日新聞社、平成26年刊)
(古美術ながら華やぎのある図録。本文中に解説コラムのページがあって、美術雑誌のように読める。)

260207 「世紀の日本画」 展 図録  (NHK・NHKプロモーション・朝日新聞社、平成26年刊)
(珍しく、都美術館の展覧会で買った日に全図版に目を通した。)

260201 出会ってみたい人  (ワイズ出版、平成26年刊)  つげ忠男 著
(ビリケンギャラリーの、つげ忠男展で購入した最新刊。つげ義春さんの弟。昭和16年生まれ、72歳だ。パワーあり。)


CD:

260123 Open Ends: Musical Exploration in New York・1960 to 2000  (The Museum of Modern Art 平成12年)
(久々に MoMA の CD を買った。ソニービル6階にできた MoMA ショップにて。)


DVD:

260426 それから  (東映、昭和60年作品)
(今年の朗読劇の演目なので参考用に買ったが、会話が静かすぎて、ことに松田優作さんの代助など全く参考にできなかった。やはり映像ありの演出と映像なしの演出は違うものだと実感した。)


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